書評

なぜ、互いに話が通じ合わないのか、それがわからないあなたに贈る バカの壁 書評 自分への投資

こんにちはザンです。

今回はバカの壁についてご紹介したいと思います。

あなたはなぜ、話が通じ合わないのか?と考えたことはありませんか?

人同士がぶつかるのはなぜか?そんな苦悩を抱えたことはありませんか?

そんなあなたにこそ読んでほしい本になります。

バカの壁 (新潮新書) [ 養老 孟司 ]

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感想(77件)

さて、その答えですが、それはバカの壁があるからです。

バカの壁とは何かそれは「世界や相手を他人を知ろうともしない人が作る、自分と他人の壁」

あるいは「自分が知りたくない情報を自ら遮断すること」をさしています。

だから、話が通じ合わないことにつながっていきます。

本書ではその点に関して実例を使い説明をしています。

目次

〇バカの壁とは

上でも書きましたが、バカの壁とは「自分の知らないことを知ろうとしないこと」でもあります。

自ら知ることをやめた頭の中では「偽りのわかっている状態」になっています。

本当の意味で理解できていないのに、勉強したからというような理由でわかっていると解釈してしまうのです。

本当の意味での理解とは実際にその立場になり、体験、経験しない限り理解したことにはならず、科学やTVの報道など客観的な事実を盲目的に信じることが、バカの壁をつくりだして理解の邪魔をするのです。

この本では「妊娠、出産」を例にあげて説明をしています。それは男性と女性では受け止め方がまるで違います。

女性は将来直接関係するものだから、熱心に理解に努めます。男性は逆に自分に直接関係ないから熱心に受け止めようとしません。

このことから性別という立場が違うだけで、理解とそれに対する姿勢がちがうことがわかります。

〇個性は伸ばすべきか?

2003年にこの本は書かれましたが、当時もあるいは今も個性を伸ばそうという風潮がある時代のようです。

学校の現場でもそれは同様のようです。

著者は「共通了解のこの時代に、個性個性と唱えることは矛盾している」といいます。

ちなみにこの「共通了解」とは、世間の誰もがわかるための共通の手段の事です。

インターネットが普及し、だれもがすぐに情報を共有できるようになったのに、なぜわざわざ個性を追求しようとするのか。

例えば会社は共通了解の集まり場所です。この会社で個性を発揮したらどうなるのでしょうか?

命令系統が崩れ、組織が機能しなくなり、崩壊へと向かうのです。

そんな個性を伸ばす教育より、親や友達など、相手の気持ちを理解するという教えがまともな教育ではないかと述べています。

〇一元論を脱する。

本章ではこうも書かれています。「現代世界の3分の2が一元論者だということに注意しなければならない」といいます。

これはイスラム教、ユダヤ教、キリスト教のことだそうです。宗教もそうですが、原理主義も同じく一元論らしいです。

著者は言います。原理主義が破綻するのは歴史が物語っています。このことに気づかなければいけない。

一元論は壁の内側が世界だと認識し、外側は無視してしまう。

これもバカの壁をつくる根本原因の一つです。人の脳は基本的にナマケモノにできており、一元論の方が楽で、思考停止状態の方が気持ちいと思ってしまいます。この一元論こそ乗り越える壁の一つです。

〇本書を読んで感じたこと

本書には100%正しいことはないということにも触れています。

だから、私の書いたこの文書も当然100%正しいわけではないということであり、本書を読んで100%正しいというわけでもない、

ただ、その中で、この考えを知ってほしい、そこから考えることで、大きくこれからが変わるのではないかと感じました。

バカの壁とは知ろうとしないこと、せめて自分は知る努力を怠ることは避けようと思わされる本でした。

余談ですが、この本には続編ともいうべき本があります。それは超バカの壁というものです。

その中で、仕事とは穴であると書かれた部分があります。

これが非常に面白く、私が、仕事を続けるにあたり、励みになり、また考えさせられ、納得した文書でした。次回は超バカの壁をご紹介したいと思います。

ぜひ読んでいただきたい一冊です。

では、つぎはその書評でお会いしましょう。

それではノシ

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zan
金融や経済について勉強中のサラリーマンです。MTG、ガンダム、ライトノベルが大好きです。ただいま、色々なことを無差別に情報収集、発信中です。投資やメルカリを始めています。現在色々なことに手を出しています。趣味で風景撮影もやっています。皆様よろしくお願いいたします。
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