今回は「ファクトフルネス」をご紹介いたします。
あなたは、今の世界を知っていますか?
事実をしっているでしょうか?
思い込みにとらわれていませんか?
この本では、賢い人ほど世界の真実を知らないと銘打たれ
世界の事実を少しだけお伝えする本になります。
結論を言ってしまうと、世界は少しずつ良くなっています。あなたや、あなたの知らない人たちの本当に時間をかけた少しずつの努力によって、確実に良くなっています。
だから、そんなに世界を悲観しないでほしい
この本では事実をもとに世界を知ってほしい、そこから多くのことを知ってほしい
あなたに贈る本になります。
目次
作者紹介
ハンス・ロリング 氏
スウェーデン・ウプサラ市出身の医師、公衆衛生学者。カロリンスカ研究所の国際保健学の教授および、スウェーデン・ストックホルムに拠点を置くギャップマインダー財団のディレクターを務めた。世界的ベストセラーとなっている『ファクトフルネス(英語版)』の著者としてのほうが知っている人は多いかもしれません。
この本の書評
この本では3つのポイントでご紹介いたします。
1、結論
まず本書の題名FACT FULNESSとは
データを基に世界を正しく見る習慣という意味でつかわれています。
本能や直感、思い込みではなくて、
データを基に世界を正しみ見よう
ということを伝えています。
この本ではいくつかの質問を出せれます。この答えが思い込みの怖さを教えてくれます。
では、本書より質問を1つ
Q世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は過去20年間でどう変わったでしょうか?
A、約2倍になった
B、あまり変わってはいない
C、半分になった
どれだと思うでしょうか、この本を手に取っているあなたは答えにたどり着いている気がしますが、一応確認です。
正解はC、半分になったです。
この初歩的な質問と言われる正答率は何と7%程度だそうです。
そして、この間違った人の中には、国際的なエリートや学者、ノーベル賞を受賞するような方でも知らなかったという方がいたそうです。
優秀な人達でさえ、何も知らないのです。
正確にいうと思い込みに支配されている可能性があります。
知らなければ、答えは3分の1ですから正答率は33%前後には届いていいはず、
それが7%これは、みんながおなじ勘違いをしているととらえていいでしょう。
凡人やエリートもみんな同じ考えに至っているこれには、いくつかの理由がありそうです。
その一つが本能を上げています。
我々の脳には本能があり、いまだに、狩りや採取をしていた頃のことが本能に残っています。
これは脳に組み込まれた本能であり、
差し迫った危険から逃れるため一瞬で判断を下す本能
唯一の有効な情報源だった噂話やドラマチックな物語に耳を傾ける本能
食糧不足の時に命綱になる砂糖や資質を欲する本能
これらの本能は数千年前であれば、必要な本能ですが、いまはちょっと問題になります。
あくまでも極論ですが、砂糖や資質を欲する本能が強すぎると肥満の要因になることのように本能が障壁になることもあります。
作者はこのように本能が妨げになることもあるとして、
10の本能を抑えなければ、世界を正しくみることはできないと
書いてあります。
今、ある世界を正しく見ることができなけらば、社会問題や本質的な世界を救うことはできないと書いてあります。
この中で作者はこんなことを書いています。
・例えばカーナビは正しい地図情報をもとにつかられているのが当たり前だ、ナビの情報が間違っていたら、目的地にたどり着けるはずがない
・同じように間違った知識を持った政治家や政策立案者が、世界の問題を解決できるはずもない
・世界を逆さまにとらえている経営者に正しい経営判断ができるはずがない
・世界のことを何か知らない人たちが世界などの問題を心配すべきかに気付けるはずもない
私たちは長年の蓄積の10の本能を抑えて、確認しなければいけない。
つまり、進化の過程で脳に刻まれてしまった、10の本能が世界を正しくみることを妨げているので、これらの本能を抑えてデータを基にして世界を正しく見よう
そうすることで初めて社会問題を解決したら未来を予測したり、危険に対応をすることができる。
ただ、賢明なあなたも気づいていると思いますが、
このことすら疑わなければいけないし、この本の内容も1年前のもの、参考にすることは必要だが、事実を更新しなければいけないし、自分で考えることをやめてはいけない
2、分断本能
この分断本能は10の本能のうちの1つです。
人は世界は分断されていると思い込んでいるということです。
人は2つのグループに分けて考えることがあります。
金持ちと貧乏などのように分けて考えることがあります。
例えば、日本国に住んでいる人は先進国であると理解をしている。
先進国に住む私たちは大半の人は貧しい環境下に置かれていると考える
先進国VS途上国
という単純な2つの分断はダメ×
4つのレベルで考えてみよう。
これから話すことは所得を4つのレベルに分解して考えることを上げています。
1ドルは105円のレートで考えています。
レベル1、1日の所得2ドル(日本円で約210円)1年730ドル (日本円で約76650円)
レベル2、同じく所得8ドル(日本円で約840円)1年2920ドル(日本円で約306600円)
レベル3、同じく所得32ドル(日本円で約3360円)1年11680ドル
(日本円で約1266400円)
レベル4、それ以上の人たち
日本人はレベル4に属し、世界でおよそ10憶人いると予測されます。
貧困層と考えるレベル1の人も実は同じく10憶人いると予測されています。
ただ、レベル2~4までの人は訳91%いるとされ、世界のグローバル市場に放り込まれ、満足度は高くなっているといわれています。
さらに貧困層のレベル1の人達の平均寿命は62歳あり、多くの人は食事には困っていないところまで来ているそうです。
所得の概念を見たときに多くの人は経済の名のもとに世界でつながっており、少しずつ所得がよくなっています。
ここで、考えなければいけないのは2つに分けて考えることは間違えを生む元です。
白か黒か、正義か悪か2つに分けると直感的に理解できることもあり、2つに分けがちですが、そうではいけないということを知ってほしいです。
気を付けてください。このような偏った考え方が
世界に大きなバイアス(偏り)をかけています。
分断本能を抑えるためにはどうするか?
それは、大半の人がどこにいるかを探しましょう。
平均や極端な数値の比較を見るときは気をつけましょう。
例えば、世界のお金持ちと貧乏な人の差は、とてつもない差が開いているかもしれませんが、
多くの人はその真ん中あたりにいて、そこまで差はないと考えるべきです。
あくまで極論ですが
多くの人は分断されていない、多くの人はつながっています。
分断本能とは世界は分断されているという思い込み
人はだれしも様々な物事や人々を2つのグループに分けないと気が済まない
分断本能を抑えるには大半の人がどこにいるか探すようにすることで抑えていきましょう。
3、ネガティブ本能
ネガティブ本能について解説します。
人はだれしも物事のポジティブな面よりネガティブな面に注目しやすいことです。
極端な例ですが、相手の嫌なところはすぐ見えますよね。
また、ネガティブな内容のほうが注目を集めますよね。
それゆえに人は大きな誤った考えに導かれます。
その最たる例が、世界はどんどん悪くなっている。
これです。
先ほど説明した所得の話の中で、
レベル1の人は依然として多数いると書きましたが、
1997年の時の割合は29%世界の約3割人が貧困に悩まされていましたが、
2017年の時には9%1割を切る人が貧困に苦しんでいるということです。
数の大小ではないことはわかっています。
ただ、多くの人の努力によって、世界の貧困は確実に減らすことができた
それは、ひょっとしたら、あなたの小さな行動や寄付が変えたのかもしれません。
気付いてほしいのです。世界はみんなの力で確実に良くなっているという事実を
もう一つ、世界の寿命も一緒です。
1973年の時には60歳が平均寿命であったものが
いまは、70歳まで引きあがっています。
これは、高所得の国の数値だけではありません。
何度も言いますが、世界は確実に良くなっています。
ネガティブな本能を抑える方法は何か
それは、
ネガティブなニュースに気づくこと
ネガティブなニュースのほうが圧倒的に耳に入りやすいと覚えておくことです。
物事がよくなったとしても知ることは少ないです。
ネガティブなことの特性をしることから変えましょう。
人はだれしも物事のポジティブな面よりネガティブな面に注目しやすいというもの
ネガティブ本能を抑えるには
ネガティブなニュースに気づきそして、ネガティブなニュースのほうが
圧倒的にあなたの耳に入りやすいと覚えておくこと
まとめ
人の様々な本能を抑えて、乗り越えて、世界を正しくとらえていきましょう。
本能に振り回されることなく、データを基にファクトをとらえましょう。
いま、自分自身が直面する問題に正しく対処していきましょう。
それではノシ