書評

伝える力 地頭力 頭が良くなる秘訣がある 東大作文 書評

今回は「東大作文」をご紹介いたします。

あなたは自分が頭が悪いことに苦しんだことはありませんか?

それに対してあきらめていませんか?

今回はそれを解決する手段を教えてくれるこの本をご紹介いたします。

また、思考という視点で頭を良くしたいときは以下の本もおすすめです。

東大生が推薦? これが極意? 考える技術と地頭力がいっきに身につく 東大思考 書評 今回は「東大思考」をご紹介いたします。 あなたはこんなことで悩んだことはありませんか 頭が悪いということで悩んだこと...

 

目次

作者

西岡 壱誠 氏

書評

東大作文では、伝える力と地頭力がいっきに高まるということばキャッチフレーズとして使われるほど、すごい本になります。

今回はこの本から5つのポイントを紹介したいと思います。

1、あとがき作り

小さな工夫をすることで、文章は劇的に良くなるそうです。

それが、このあとがき作りだそうです。

文章を作るうえで、大事なことの一つに

最後に自分の言いたいことを持ってくる。

これです。

これは、レポートでもプレゼンでも、最後にまとめがあると思います。

まとめがなければ、何が言いたいか伝わらないことがあります。

なぜ、これをしなければいけないかそれは2つあります。

1、最後に言うことのほうが頭に残りやすいから

これは圧倒的にその通りでして、物語や映画を思い返してほしいのですが、

印象深いシーンもそうですが、最後のシーンも頭に残っていませんか?

人間はクライマックスということのほうが圧倒的に頭に残るのだそうです。

2、書き手の都合、最後に言いたいことを持ってくることのほうが文章をかきやすい

目的地を作らず、進むより、ゴールを決めたほうが、進みやすいのと似ていると思います。

よくあることが、ゴールを決めなかったため、何が言いたいんだっけ?となることすら起こりえるからです。

言いたいことを伝えるには2つの条件があります。

言いたいこと、つまり主張においては、

・未知のものであること

・短くまとまっていること

この条件が必要です。

主張=未知+短文

この公式を覚えるとよろしいかもしれません。

 

2、目次作り

文章の読みやすさは論理で決まるそうです。

その前提としてよく言われているかもしれませんが、

読んでもらえる、読者は

頭がよくないと思って文章を書くこと

と言われます。

いい文章は誰もが、読んでわかること、できれば子供が読んでもわかる文章が大切なことです。

電車に乗ることは空気がきれいになる為に移動は電車を使うためだ

という文章があったとしましょう。

この文章はもはや何を言っているのか意味が分からないと思います。

ただ、頭の良い人はこう考えるかもしれません。

電車はほかの乗り物に比べて、電気で動くため、二酸化炭素の排出量が少ない。そのため、車などのガソリンで動くものと比べて、エコであるため、空気がきれいになると考え、上記の文章を考えたのだと・・・・

こんな解釈をする人はたぶんあまり多くないでしょう。なぜならば、矛盾点や論理があまりにも飛躍をしているからです。

この文章はあくまでも極端ですが、このように相手が知識を持っている、あるいは好意的に解釈してくれるということを前提に文章を書くのは、ある種間違いであり

だれもが、読んでも一目でわかる文章のほうがよいということです。

 

さらに可能であれば、そのうえで、読んでくれる方がどの位置にいるかを考えて書くとよいかもしれません。

ターゲットの年齢、性別、国籍、知識レベル、興味関心など

相手のレベルやターゲットの状況を想定して書くとより良くなると思います。

そのうえで、相手はどの順序を立てて、推論しながら、よみ、ゴールにたどり着くかを考えることで、文章はより良くなると思われます。

文章には王道の3つの型がある

1、同格型

自分の主張を違う言葉で言い換えながら提示していくこと

医者が考案した長生き味噌汁というベストセラーの本があります。

これは、

長生きするには味噌汁

なぜ、長生きしたかを具体的に記述

理由と具体例を記載

長生きするならやはりみそ汁を飲みましょう。

というような、例をあげて文章を作ったものになります。

2、因果型

なぜ、一流の人は腹が凹んでいるのかというベストセラーの本があります。

これは、原因と結果の関係が文章の中で作り上げられているからです。

例えば、1万円が手に入りました。なぜなら500円の本が20冊売れたからです。

のような形です。

原因と事実を並べて結果を持ってくることです。

3、対比型

2つ以上のものを対比して語る方法です。

年収300万円は本を読まない

年収1000万円は本を読む

などの対比で論じる場合です。

ぜひ、この3つの型を参考に文章を作ってみましょう。

3、1人ディベート

この本の極意は

双方向性にあります。

自分から相手、相手から自分へこの双方向が大事です。

文章を読む人をただの読者ではなく

読者を記者にする方法です。

これは、人の話を聞く姿勢でわかりますが、

人の話を聞いて、相槌を打つ人やメモを取る人は記者になると考えてください。

相手が記者になってもらえると、より深く読み始め、わがことに置き換えてもらえ、文章を深く理解してくれるようになります。

では、読者を記者にする2ステップを確認します。

その方法は2つあります。

相手に説得力があると思ってもらう

相手に会話したいと思ってもらう

この2つです。

相手に説得力があると思ってもらうためには

→結論をしっかりと述べること(前述の内容です)

相手に会話したいと思ってもらう

→これは1人ディベートをすること

しっかりと突っ込みどころを用意すること、つまり質問をさせることが大事です。

4、質問トラップ作り

相手に会話したいと思わせる内容を作ることが大事です。

これは、文章に穴をつくることが大事です。

わざと穴を作り、質問させ、しっかりと回答をすることです。

問いかけづくりが大事です。

最初に問いかけをする効果は相手と自分の距離を縮める非常に有効なやり方です。

このトラップづくりも3つのコツがあります。

1、これって疑問に思ったことありませんか?型

こんなことありませんか?

こんなこと知っていませんか?

などの問いから始めることです。

2、相手の言葉を先回り型

本当にそうなのということ、疑問に思っていることを先に書くことです。

3、正解はどれ?

例えばAとBどっちが効果のある方法だと思いますか?

と問いかけ

これは実はBのほうが効果があるのです。

みたいなクイズ形式でやる方法です。

実はクイズ形式というのは、多くの人の興味関心をよぶことができる

ある種最高の手段の一つといえます。

このクイズ形式とも呼べる手段もじつは効果的です。

5、枝葉切り

最後にこれが大事です。

必要な文と不要な文を仕分ける方法です。

文章の断捨離と考えてください。

文章で一番の失策はよけいなこと、いらないことを書くことです。

何を書くかということよりも

何を書かないかこれが大事です。

人間は本当に不思議なもので

長い話を聞くのは嫌いなくせに

長い話をするのが好きなのだから

なんとも不思議なものです。

実は書く人にとっては長く文章を考えたほうが楽です。

短い文章を書くには批判的な思考力がいるからだそうです。

批判的思考力とは

人に伝わりやすい文章を書く力

自分の文章の良し悪しを自己判断する力のことです。

自分の文章のどこが分かりづらいか、どこが必要かを判断する力です。

自分の文章をみて

批判的思考力を持ち、仕分けできるようにする

 

まとめ

それではポイントのおさらいです。

1、あとがき作り

何が言いたいかを要約しましょう。

そしてその主張は

未知+短文です。

2、目次づくり

文章の読みやすさは論理です。

3つの型

同格型

因果型

対比型

の3つを覚えて実行していきましょう。

3、1人ディベート

この本の極意は双方向性です。

自分から相手、相手から自分への流れが大事です。

そのために読者から記者に変える手段が必要です。

ポイントは2つ

相手に説得力があるなと思ってもらうこと

相手に会話したいなと思ってもらうことです

4、質問トラップ作り

相手に会話したいなと思ってもらうためには

質問トラップが大事です。

文章の穴をつくること、相手につっこみをさせることです。

そのためには問いかけ作りが大事です。

そのためには3つのポイントです。

・これって疑問に思ったことはありませんか?

・相手の言葉を先回り

・正解はどれ?

これがポイントです。

5、枝葉切り

必要な文と不要な文を分ける

いらない言葉はへらす

短く書くことです。

短く書くには

批判的思考力を磨く

それには、自分の文章を見つめなおすことが必要です。

どれがいる、どれがいらないか

自分を批判的にみることが大事です。

 

ぜひ、この5つのポイントを使って文章を上達させ、仕事に学業に活かしていきましょう。

それでは、ご一読いただきありがとうございました。

 





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zan
金融や経済について勉強中のサラリーマンです。MTG、ガンダム、ライトノベルが大好きです。ただいま、色々なことを無差別に情報収集、発信中です。投資やメルカリを始めています。現在色々なことに手を出しています。趣味で風景撮影もやっています。皆様よろしくお願いいたします。
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