書評

知っている人だけが悲劇を避けられる 2040年の未来予測 書評

今回は2040年の未来予測をご紹介いたします。

 

あなたは、この先の未来に不安を感じませんか?
この本では、2040年というこれからの未来がどうなるのか
ということを予測し、これからではどうするべきなのかを教えてくれる本です。
この本での結論は、言葉にすると単純です。
今を知ることです。
今起きることをきちんと理解すること、そもそも知ろうとすることで、色々な可能性に気が付くことができます。
想像して、気持ちの準備をすることで、対応が冷静にできるという意味で変わると思います。具体的な対策までいけるとすれば、それは、なおよいと思います。
これからのことについて、色々と書かれている中で、自分とは関係ない分野も知ることで、自分の考えと価値と可能性を広げることができます。
ぜひ、様々な今を知るための手がかりを追い求めてみてください。

 

目次

作者紹介

成毛 眞 氏

1955年北海道生まれ。元日本マイクロソフト代表取締役社長。
1986年マイクロソフト株式会社入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。現在は、書評サイトHONZ代表も務める。

本の内容

この本は未来の予測を伝える本です。

「今日」には、これから起こることの萌芽がある。
現在を見つめれば、未来の形をつかむことは誰にでもできる。

20年後、あなたは何歳だろうか?
ひとつ確実なことがある。それは、人間が必ず歳をとることだ。
iPhoneが発売されたのは、たった13年前だった。現在、スマートフォンがない世界なんて考えられない。そして、これまでの10年より、これからの10年の方が世界は大きく、早く変わるだろう。
テクノロジーだけでなく、ほかのことも、気づいたときには手遅れになっているのが人間の性である。地震や災害も、リスクをわかっていながらも被災するまで手を打つ人は少ないし、明らかに社会制度の破綻しつつある。人口は増えず、老人ばかりの国になるし、環境問題も悪くなる一方だ。
これまでと同じように暮らしていたら、今の年齢によっては取り返しのつかない可能性もある。
この本は、あらゆるデータから導き出されるありのままの未来を書いた。「今日」にはこれから起こることの萌芽がある。現在を見つめれば、未来の形をつかむことは誰にでもできる。
本書は、ただ知識を得るためだけの本ではない。読んだ後、俯瞰的に未来を考えられる力がきっとついているだろう・・・たぶん

書評

この本から一部ですが、ポイントをご紹介いたします。

1. 「6G」の世界とは?

今や、NTTドコモやソフトバンクのCMで「5G、5G」と騒がれていますが、

そもそも「5G」とは、一体どんなものでしょうか?5Gとは、無線の国際規格のことで、5ジェネレーションの略です。

「4G」「5G」と世代が変わると、通信速度が速くなり、情報伝達量が増えるのです。

「4G」はかつて「通信速度が速い、情報伝達量が多い」といったもので、「5G」はその「4Gの100倍の速さ」と言われます。

そして2030年に登場するとされている「6G」は、「5Gの10~100倍の速さ、同時に接続できる機械が1000万台」と言われます。

では、6Gが普及したら、どんな世界になるのでしょうか?

それが、SF映画で登場するような「自動運転バス」「ドローンの配達」「遠隔手術」などです。

一説では5Gの時点で自動運転は全世界に普及することで実弁するとは言われています。

それが6Gではさらなる進化を呼び、例えば「自動運転」でいうと、ネットワークに接続された公共のバスや電車などは、輸送や物流に高い効率性をもたらすとされています。

この本によれば、車両ごとにカメラやレーダーなどの膨大なセンサーが、走行中に周囲の地図を自動生成したり、

衝突する可能性がある通行人や車両などが、把握できたりするようになります。

「ドローンの配達」が当たり前となり、どこにいても欲しいものが手に入ります。以上を踏まえ、「自動運転」や「ドローンの配達」などを現実的にあらゆるところで可能にするのが「6G」だったと考えられます。

2. カギとなるは「テクノロジー」

未来、2040年の経済は一体、どのようになるのでしょうか?

著者の成毛氏は、「経済成長はこれからほとんど見込めない。GDPの成長率も2030年以降は、マイナス成長やほぼゼロと予測。」されているようです。

その大きな原因が「高齢化」です。今、現在も大きな問題として挙がっています。

財政の健全度を示すと言われる債務残高は、IMFの調査団188カ国によれば、日本は、188位と最下位です。

この借金だらけの国を立て直すには、単純な話「支出を減らせばいい」のですが、それに歯止めをかけるのが「高齢化」です。

高齢化によって、医療や介護、年金などの社会保障費が年々膨らんでいるので、「支出を減らす」ことができないのです。

少子化によって人口減少社会に突入していることもあって、さらに拍車をかけた状態です。

これは、現時点でも問題視されており、かつては修正率が話題になったこともあったのはこれが一つの要因です。

この高齢化が進むと、それら社会保険料の源泉となる、「労働力」も減っているので、結論としては、2040年は「成長は見込めず、CDPも伸びない」となるのです。

このような絶望的な未来がある中

では、何か打開策はないのでしょうか?

著者が注目するのは「テクノロジー」です。

国全体の医療費や介護費を下げるには、医療に関するマンパワーを減らすしかありません。

このマンパワーを減らすには、「テクノロジー」です。

AIを導入したり、介護ロボットを導入したりすることで、人手不足が緩和し、コストも下がるのです。

結果的に、スタッフの負担も減り、医療費や介護費を大きく減らすことができるのです。

と書かれています。

3. 好きなことをして生きる

技術、経済ときましたので、少子高齢化の話題もあったことですし、教育についても触れてみます。

それでは2040年の「教育」に目を向けてみます。

著者の成毛氏曰く「日本では学歴の意味がなくなる」と述べています。

その理由は、日本の教育水準は、国際比較すると大幅に低下しているからです。

大学の進学率でいえば、OECD加盟36カ国の大学進学率は58%。日本は49%にとどまっていると言われます。

さらに大学に入ったとしても、「小学生より勉強時間が少ない」といった試算もあります。

なぜ勉強しないのかというと、勉強してもしなくても、大半が入社する企業での処遇がほとんど変わらないからです。

アメリカでは大卒と博士課程修了者は初任給が5割違い、日本はよくても2割程度とされます。

それらの理由から、勉強をしない学生がほとんどなのです。

以上のことから、少子化が進み、若い人の人口が減った今、売り手市場になりつつある学歴は、かつてほど「価値がなくなっている」ということになります。

ではこれからの時代、どういった教育方針が必要なのでしょうか?

成毛氏は「これからは、親も子供に、それぞれが好きなことを見つけて、好きな仕事や自分の人生を創造する後押しをしてあげるべき」と訴えます。

従来にある「勉強していい大学に入って、大きな会社に入る」といった考えはすでにオワコン化していたのです。

そして、誤解を恐れず言えば、好きなところを伸ばし、自ら生きていく長所を見つけ、育てることを訴えているように感じました。

まとめ

未来を考える上で必要となってくるのが「今を知ること」です。

なぜなら、予測は「今あるもの」を基準に立てられるものだからです。

しかし、私たちの住んでいるこの日本は、とりわけ不都合な真実は報道されない傾向があると思います。

したがって、今を見る目が必要となってくるのです。

この情報化社会において、改めて情報を精査し、自分なりに解釈することが、未来を見通せる力となるでしょう。

私の勝手な解釈になりますが、ユーチューバーのように好きなことをして生きていくという考えや何よりその行動は将来的に合理的な行動になるかもしれません。

今に不満があるのであれば、あるいは将来に不安があるのであれば、今から色々と行動して変えていきましょう。

私のブログとしては、投資や副業をお勧めして、未来を変えることをお伝えするべきだと思います。

未来を知り、今を変えるために行動していきましょう。

それでは

別件ですが、こんな本も紹介しております。

ぜひご一読いただけると幸いです。

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金融や経済について勉強中のサラリーマンです。MTG、ガンダム、ライトノベルが大好きです。ただいま、色々なことを無差別に情報収集、発信中です。投資やメルカリを始めています。現在色々なことに手を出しています。趣味で風景撮影もやっています。皆様よろしくお願いいたします。
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